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損失が出たときの記帳

FXは勝つときもあれば、残念ながら損失で終わってしまう月もありますよね。
当初記帳指導を受けた税理士の先生からは、「損失も売上と同じように、預金出納帳でマイナスの売上高として入力していいですよ〜」と言われていました。

しかし、後日ブログで税務署から「マイナスの売上なんてあるわけないでしょ!」と言われてしまったというコメントを頂きました。

そのため、損失額は売上とは別の科目で入力することにしてみます。

具体的には、損失を仕入高として入力する、または新たに「為替差損」という経費項目を作る、という方法です。

損失を仕入高として記帳する

利益が出た場合は、売上高として記帳しました。
となれば、損失が出た場合はその反対だから、仕入高として記帳するという方法です。

この方法は、利益が出たときには売上高として記帳していたものを、仕入高とするだけですので、基本的には売上高として記帳したときと手順は一緒です。

まずは、「設定」から「帳簿・伝票設定」を選びます。


次に、「買掛帳」を選択し、右下の「対象勘定科目」のところの「買掛金」にチェックを入れ、「OK」をクリック。


次に、もう一度「設定」から「科目設定」を選ぶ。


ここで、「買掛金」の補助科目としてFXの取引口座名を追加する(この操作は「各FX口座の登録」で記載したのと同じなので省略します)。


さらに、損益科目のほうの「仕入高」の補助科目としてもFXの取引口座名を追加する。


これで、損失入力の準備はOKです。
後は買掛帳を開いて入力するだけです。

仮に、7月分の損失が50,000円だった場合は、こんな感じの記帳になります。

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損失を経費として記帳する

もう1つの方法は、損失額を経費の1つとして記帳していく方法です。
FXの損失は利益を得ていくための必要経費の一部だ!という考え方ですね。

「科目設定」の画面で、「損益科目」の「経費」欄を選択し、画面上部の「勘定作成」をクリック。


ここで勘定科目名のところに「為替差損」と入力します。


これで新しく経費に「為替差損」という科目が追加されましたので、更に補助科目としてFX口座名を登録します。


これで経費として損失を記帳する準備は完了です。
実際に記帳するとこうなります。

どちらの方法がいいの?

損失の記帳方法として、仕入高として記帳する方法と、経費として記帳する方法2種類を紹介しましたが、どちらを選ぶかは自由です。

結局税務署としては最終的な期間損益が正確であればあまり文句を言いません。
自分にとってわかりやすい方、やりやすい方を選べばいいかと思います。

2つの方法の違いとしては、最終的な決算時に作成する損益計算書で違いが出ます。
損失を仕入高として記帳した場合は、売上から経費なんかを差し引く前に、仕入が差し引かれるので、純粋にFXの利益金額と損失額がしっかり表示され、差し引きいくら儲かったかが良くわかります。

それに対し損失を経費として記帳した場合は、損失は家賃や光熱費と同じ扱いなので、損益計算書上ではぱっと見では純粋なFXの利益と損失は分かりにくいです。
損益計算書に記載されている売上高の合計から、損失として記帳されている経費額を電卓などで数字をたたいてみて初めてわかる、という感じ。

どちらの方法を選んでも、もし税務署に調査に入られても、きちんと「この仕入高は、FXの損失額です。」といった具合に説明できることが重要ですよ。

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